忍者ブログ

Green9-ninjya

green-ninjya
忍者ブログ [PR]
03 2024/04 1 2 3 4 5 67 8 9 10 11 12 1314 15 16 17 18 19 2021 22 23 24 25 26 2728 29 30 05

:2024:04/24/03:17  ++  [PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

:2007:06/29/13:27  ++  右往左往-2

「リーチ」の店主、西岡利一さんは清水公照さんと同年配。
絵が好きで、将来家督を継ぐ約束でフランス留学したが、体を壊して帰国。
入院中に看護婦さんと恋仲になり、僅かな身の回りものと本を持って駆け落ち。
働こうとしたが「お坊ちゃま」育ちで続かない。
しかたなく、持ってた本を売り始めたのが古本屋の始めと聞いた。

本の装丁に詳しく、表紙に錦や古代布を使っては職人を泣かせた。
本の印行の印判も、消しゴムを削って手作りしたり、
本紙に特殊な和紙を探して使ったり、
三年間で装丁のことをさんざん勉強させられた。

味のある書は公照さんとも通じ、墨の4色刷りなどもやらされた。
絵描きとしても気心が合うのか、二人の長話につきあわされたが、
この三年間に、
お二人に教わったこと、
諦めないこと、
断らないことが
現在の私を形作っていると思う。

色んな紙を見せられた。
色んな墨を擦らされた。
色んな絵の具の匂いを嗅いだ。

今では到底出来ない貴重な体験をし、財産となった…

私の知ってる限りでは、「恋仲」「僅かな身の回りもの」「駆け落ち」の言葉が似合う唯一の方でしたねぇ~

今で言えば「ライトノベル」の走りと言ってもいいこれら画帳10巻も
「愚」「にほん」「桃紅李白」「右往左往」を残してあげてしまった。

10巻そろってれば大変なお宝だったろうにね(^。^)

PR

+コメントの投稿+

+NAME+
+TITLE+
+FONT+
+MAIL+
+URL+
+COMMENT+
+PASS+
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

+TRACK BACK+

+TRACKBACK URL+